パリのタクシーは比較的良心的な値段設定で、さほど広くはないパリ市内の移動にはタクシー利用も便利。パリ市内の面積は約105km²で大阪市の約半分、パリの東西にあるブローニュとバンセンヌの森を除けば、東京の山手線内の面積とほぼ同じとなるため、タクシーを上手に利用すれば、パリの淵から淵まで短時間で移動ができます。
パリのタクシー Taxi Parisien
パリのタクシーとは
営業を認可されている正規タクシーは、日本のタクシーと同様に車体の上にタクシーランプが付いており、ランプに「Taxi Parisien(パリのタクシー)」の明記があります。ドライバーが所有する車を使ってタクシー運行する個人タクシーが通常で、車体の色・形・車種は様々、内装もそれぞれ異なります。ロンドンやニューヨークのタクシーのように型・色などは統一されていません。
パリのタクシー定員、トランクルーム
パリのタクシーは後部座席のみの乗車となり、ドライバーの横にある前方席には乗車することはできません。大半のタクシーは、セダン車タイプのため、乗車人数は3名までとなります。3名以上の場合は、ワゴン車タイプのタクシーを捕まえるか、2台に分かれての乗車となります。 また、セダン車はトランクルームに大きいスーツケースが2つまでしか入らないのが一般的なので、スーツケースが3つある場合もワゴン車タイプを事前に呼ぶか、予約した方が無難。空港や総合駅のタクシー乗り場なら、ワゴン車タイプのタクシーが時折捕まります。
パリのタクシーって大丈夫?タクシーの安心度、日本との違い
パリでの初めてのタクシー利用には、法外な値段を請求されないか?わざと遠回りされないか?など不安に思う方もいるようです。予め日本のタクシーとの違いや、パリのタクシーの特徴、注意事項が分かっていれば、安心して利用ができます。
日本のタクシーとの違い
- 自動ドアではない。自分でドアを開ける。
- 白い手袋やスーツ、ネクタイを身に着けた運転手ではない。カジュアルな服装の運転手が多い。
- 運転手が所有する車のため、車体の色・形・車種は様々、内装もそれぞれ異なる。
パリのタクシーと道路の特徴
- 運転が荒い運転手が多い。
- パリ市内の制限速度は30km/h(環状道路は70km/h)。
- パリ市内の道は放射線状。
- タクシーレーンや一方通行の道が多いため、往路と帰路のルートが異なることがほとんど。
- 通勤ラッシュの時間帯は、渋滞がひどい。地下鉄を利用した方が早いこともある。
パリのタクシー注意点
- 「Taxi Parisien」の明記があるタクシーランプが付いたタクシーを利用する。
- 車内に料金メーターがあるタクシーを利用する。
- 空港や駅などで、運転手から「Taxis?」と話しかけてくるタクシーは無許可タクシー(いわゆる白タク)
パリのタクシー呼び方
タクシー乗り場で拾う
パリの街中には、タクシー乗り場が多くあり、タクシー乗り場でタクシーに乗るのが最も一般的です。タクシーの乗り場は、青の看板に「TAXIS」の明記が目印。駅付近や、交差点近くなどに多く見られます。
街中でタクシーを止める
街中で手を上げてタクシーを呼び停めることもできます。空車は緑のランプ、満車は赤ランプで、営業していないタクシーはランプに灯りが付いていません。タクシー乗り場の近くでは、タクシー乗り場が優先されるので、手を上げても停まってくれないことがあります。その場合はタクシー乗り場まで行った方がスムーズです。
タクシーを呼ぶ・予約する
お店やホテルのフロント、レストランのスタッフにお願いしてタクシーを呼ぶことができます。またインターネットやアプリ、電話でタクシーを呼んだり、事前予約をすることもできます。
パリのタクシー会社 ・ TAXIS G7 ・ Alpha Taxis
パリのタクシー料金
タクシーメーター㎞運賃
料金種 | 運賃/km | 料金種の適応時間 |
---|---|---|
A | 1,13€ | 月~土10~17時 |
B | 1,47€ | 月~土17~10時、日曜7~24時、祝日0~24時、郊外7~19時 |
C | 1,66€ | 日曜0~7時、郊外19~7時 |
- 初乗り 2,60 €
- 最低支払い料金 7,30 € *7,30€以下のメーター運賃でも最低限支払う料金
タクシー貸切り時間運賃
料金種 | 運賃/時間 | 料金種の適応時間 |
---|---|---|
A | 35,11€ | 月~土10~17時 |
B | 45,95€ | 月~土17~10時、日曜7~24時、祝日0~24時、郊外7~19時 |
C | 37,50€ | 日曜0~7時、郊外19~7時 |
タクシー追加料金
- 呼び出し(ホテルのフロントなどから呼んだ場合) 4€
- 事前予約 7€
- 5人以上の乗車追加料金 4€
- 2つ目の荷物からのトランク利用追加料金 1€ *1つ目の荷物はトランク利用無料
タクシー料金の目安
- シャンゼリゼ大通り→マレ地区 | 平日夜22時に乗車 | 約5.5 km | 約13€
- オペラ座→サンジェルマンデプレ | 平日日中に乗車約 | 3.5 km | 約7,30 €(最低支払い料金)
なお、パリ市内⇔パリの空港(CDGシャルルドゴール空港、ORLYオルリー空港)のタクシー運賃は定額固定料金となります。メーターでのキロ運賃とは異なります。
パリのタクシー メーター見方、支払いの種類
メーターの見方
正規のタクシーには必ず車内に料金メーターがあります。メーターは、ダッシュボードの中央にあるものと、ルームミラーと一体化したものの2種類が主流です。
- 料金種 料金種類A、B、Cのいずれかが表示
- タクシー運賃 3桁又は2桁+小数点以下2桁「000.00」にて表記されます。ユーロ表記に慣れていないと支払い金額の桁を間違えやすいのでご注意ください。
- 追加料金 トランク使用料や呼び出し・予約など追加料金が表示
タクシーの支払い方法とチップ
タクシーでの支払い方法は、ユーロ現金またはクレジットカードが利用できます。クレジットカードはフランス国内のCarte Bleue、Visa、MasterCardが一般的です。また50€までならクレジットカードのタッチ決済に対応しています。
ドライバーへのチップは義務ではありませんが、いい運転手だと思ったらチップを払うのがマナーとなります。チップは、お釣りやコインの端数、又は1~5€程度が目安です。
タクシー以外の配車サービスアプリ
タクシー以外にもUBER(ウーバー)などに代表される配車サービスアプリがパリで利用できます。これらの配車サービスは、自分の居る場所に来てくれる、車種やドライバー名が予め分かる、予め目的地をアプリで運転手に伝えられる、アプリ経由の決済で車内での金銭のやり取り不要などメリットも多くありますが、一方、正規のタクシーとは異なり、無許可タクシー(白タク)や無許可の送迎サービスの部類に入ります。事故やトラブルの際は補償はないので自己責任で利用してください。アプリによっては、利用地域が限定されているため日本からダウンロードができないものもあります。
パリで使える主な配車サービスアプリ
- Uber
- Bolt
- LeCab
- Heetch
- FREENOW
- CAOCAO
送迎サービスの許可がある運転手や会社が行う配車サイトもあり、車種や人数・荷物の数に合わせて選べるサービスが特徴です。